レポート

「AS13100解説セミナー」を開催しました!

  • 2025.10.02

 航空機エンジン業界においては、新たにJISQ9100※1を補足するものとして、海外航空機エンジンOEMからの品質要求事項AS13100※2の早期適用が求められており、サプライヤー側の早期対応が課題となっています。
その課題を背景に、三菱重工航空エンジン株式会社協力の下、県内航空機エンジンサプライヤーを対象にAS13100の概要や特徴的な要求事項について解説するセミナーを開催しました。

(※1) JISQ(ジスキュー)9100・・・品質規格ISO9001に航空宇宙産業の要求事項を追加した品質マネジメントシステム規格(9100シリーズには、それぞれの分野向けに9100<製造>、9110<整備>、9120<販売・物流>の3規格がある。)
(※2) AS(エーエス)13100・・・航空エンジンOEMが、それぞれ要求していた各社固有のサプライヤー向け品質要求を統合・整理し、JIS Q 9100の補足要求事項としてまとめたもの。2023年1月から航空機エンジン製造に関わる全てのサプライヤーにその適用が義務付けられている。

開催概要

(テーマ1)AS13100の概要について

日時

内容

第1回

2025年6月24日(火)

 13時30分から16時30分まで

航空エンジンの設計製造組織に対する要求
項であるAS13100の概要、注意箇所等を
解説します。

第2回

2025年9月5日(金)

 13時30分から16時30分まで

(テーマ2)APQP(先行製品品質計画)/PPAP(製品部品承認プロセス)について

日時

内容

第3回

2025年7月7日(月)

 13時30分から16時30分まで

航空エンジン部品への適用が進んできている
APQP/PPAPの各フェイズと実施すべき内容に
ついて解説します。

第4回

2025年9月16日(火)

 13時30分から16時30分まで

(テーマ3)MSA(測定システム解析)について

日時

内容

第5回

2025年7月15日(火)

 13時30分から16時30分まで

AS13100に要求されるMSAとその代表手法
であるGRR(測定システムの精度を評価す
るための手法)について解説し、グループワ
ークでは部品の計測を通してGRRの評価の
演習を行います。

第6回

2025年9月22日(月)

 13時30分から16時30分まで

(テーマ4)ヒューマンファクターズについて

日時

内容

第7回

2025年7月30日(水)

 13時30分から16時30分まで

ヒューマンファクターズの分析手法を紹介
し、グループワークでは不適合事例をもと
に分析手法と対策を学習します。

第8回

2025年10月1日(水)

 13時30分から16時30分まで

参加者アンケートより

  • 品証部門の人だけでなく、製造部門の人も知っておく必要があると感じた。
  • 他社と1つのグループとなって、ワークショップで意見を出し合いながら進めるのがとてもよかった。
  • GRRを実施してみて、測定方法をしっかりと決める重要性が理解できた。
  • 国内での具体的な事例と関連づけた説明だったので、分かりやすかった。

あいち・なごやエアロスペースコンソーシアムでは、今後も引き続き情報提供、人材育成の場を設けていきます。是非ご参加ください!